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繊維の種類・織物・ニット生地の特徴・用語の繊維サーチ

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トリコットトリコット(tricot)

■編物の種類:
緯編生地 平編変形組織平編変形組織  リブ編変形組織リブ編変形組織 両面編変形組織両面編変形組織 パール編変形組織パール編変形組織 
経編生地 ラッセルラッセル

3経(たて)編生地の名称 【トリコット】

経編は、織物を作るときのように、たて方向に整経された糸をループでからみ合せて行くのが経編である。したがって緯編と異なり、織物と同じように整経機でたて方向の糸を一定間隔でシート状に引き揃え、ビームに巻かねばならないので、その分緯編より面倒で小ロットものには対応しにくい。生産性は織物に比べるとはるかに高い。経編では織物と経編の中間のような、かっちりした編地が出来る。経編には、トリコット、ラッセル、ミラニーズの3種類に分けられる。

  • トリコット (tricot)
  • トリコット (tricot)
  • 編針と筬(おさ)との運動で編みたてられる。2枚筬、3枚筬が多い。織りと編みの中間的な風合いをもつ。伸縮性に優れ、しなやかで、シルキーな艶がある。デンビー編み(dembigh stitch)ともいう。
  • ハーフ・トリコット
  • ハーフ・トリコット
  • 2枚筬による編地をハーフトリコットという。わずかに捲れる性質があるが、生地の安定性は良い、ハーフ、シャルムーズ、ロックニットとも呼べれている。用途:スリップ、ブリーフ、パンティ、ランジェリー、アウターウェア、肌布団、手袋など。
  • サテントリコット
  • サテントリコット
  • ハーフのフロント糸のアンダーラップを一針長くした組織で、サテンのような光沢と平滑さをもった編地である。ブラウス時に多く使われるが、プリントしてドレス用にも使われている。
  • ダブルトリコット
  • ダブルトリコット
  • 編針を植えてある大が2列になっているトリコットで、トリコットの両面生地ともいうべきものである。すなわち、シングルトリコットを2枚重ねたような形のもので、両面とも表地になり、編地も厚くなる。一般に、ファインゲージで緻密な編地なる。
  • よこ糸挿入トリコット
  • よこ糸挿入トリコット
  • よこ糸が挿入できる特殊トリコット機によって作られもので、従来のトリコットはほとんどがフィラメント使いであるのに対し、よこ糸に紡績糸が容易に使えること、よこ糸が直線的に挿入されている為、よこ方向の伸びが全くなく、織物と同じような生地になるのが特徴。
  • クインズ・コード編 (queen's cord stitch)
  • クインズ・コード編 (queen's cord stitch)
  • 経編の一種で、2枚の筬を使い前筬の糸で鎖編みを、後ろの筬糸でプレーン・コード編みを編んだもの。厚地で、伸び縮みの少ない、裁断縫製しやすい編地が出来る。用途:シャツ、肌着など。
  • ストライプ・サッカー
  • ストライプ・サッカー
  • ポリエステル・フィラメント75デニールとナイロン・フィラメント70デニールを使ったもの。用途:シャツ、ブラウスなどのアウターウェア、プリント用下地、海水着、手袋など。

■編物の種類:
緯編生地 平編変形組織平編変形組織  リブ編変形組織リブ編変形組織 両面編変形組織両面編変形組織 パール編変形組織パール編変形組織 
経編生地 トリコットトリコット(別ページ) ラッセルラッセル(別ページ)

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参考書/引用文献(Reference)
灘 五郎(1967).新しいニットの知識, 長江書房