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繊維の種類・織物・ニット生地の特徴・用語の繊維サーチ

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繊維関連用語繊維関連用語集(Technical words)
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アクリル・コーティング acrylic coating
圧縮加工 felting finish
イージーケアー easy-care finish
異色染め 混紡交織物などを二色以上に染色すること。同色染めに対する語。例:綿毛交織は最初酸性染料で毛を染色してから直接染料または塩基性染料のタンニン媒染によって綿を染色する。 multi-color dyeing
エアータンブラー air tumbler
エアーブラシ air brush
衛生加工 サニタリー加工ともいう。靴下や肌着、下着などに施される殺菌・防菌加工で、水虫菌、化膿菌などを殺菌し、雑菌、カビなどの発生を防ぐ特性を持っている。 sanitary finish
SR加工 ソイル・レリーズ加工の略。合成繊維における防汚加工の一種。合成繊維に親水性を持たせる特殊加工を施すことにより、静電気発生率を低下させ、各種の汚れ、ほこりなどの付着を減少させることをねらいとしている。現在は、紳士のシャツやスラックスなどの防汚加工として一般に使用されている。 soil release finish
塩縮加工 絹を中性塩溶液中で処理すると、その耐久性を損傷することなく、著しく収縮し、弾性的伸縮性が発現する。この特性を利用し、絹織物に部分的、または全面的にしわや縮み模様を与える加工法。 chlorination shrink
塩素晒し(漂白) chloride bleach
エンボス加工 emboss finish
オイル・コーティング oil coating
オーバーダイ over dyeing
オパール加工 抜染(ばっせん)の一種で、生地に透けた状態で模様を作りだす加工をいう。絹、ナイロン、ポリエステルなどの耐酸性繊維と、人絹(じんけん)、綿のような植物性繊維を交撚、混紡、コア・ヤーン、または交織し、硫酸や硫酸アルミなどの酸化剤を用いて模様を捺染(なせん)する。捺染された部分は、植物繊維が炭化して抜け落ちる為、透けて見える状態になる。 opal printing
オフ・スケール 羊毛繊維のうろこ(スケール)を改良することで、ウールの本来の性質であるフェルティング(縮絨)現象を抑え、選択しても縮まないウォッシャブル・ウールやソフトで光沢のあるウール製品が得られる。ウールの紡縮絨加工は【酸化法】【樹脂法】に大別される。【酸化法】は羊毛スケールの先端の突出部を塩酸や過硫酸で削ぎ落とし摩擦を減少させる方法。【樹脂法】はファイバーボーンディング(繊維同士を樹脂で接着し、洗濯中に繊維が動かないようして絡み合いを防ぐ方法)、スケールマスキング(羊毛繊維一本一本を樹脂で多い、スケールが絡み合う影響を排除する方法)がある。 off scale
オンブレー オンブレーとは「濃淡をつけた、陰影のある」という意味で、これからぼかしという意味に使われる。染色では、ぼかし染、ふき染、霧吹き染めをオンブレーな捺染(なせん)、またはレインボー捺染という。オンブレー・ストライプ、オンブレー・チェックと称する、境目のはっきりしないぼかし縞、ぼかし格子もある。 hombre (ombre フランス語)
オンブレー染め hombre print
過酸化晒し(漂白) oxidation bleach
擬麻加工 綿、スフ織物に麻のような外観としゃり感、腰、張りを与える加工。化学的にゼラチンなどの薬剤を用いて硬さを出す方法、硫酸などで繊維表面を溶解して硬くする方法、カレンダーを使う機械的な方法などがある。 imitation linen finish
クラッシュ加工 crushed finish
グリッター glitter
クロス染め → 異色染め cross dyeing
蛍光増白 一層白く見せる為に螢光、白色染料で処理すること。青色系の蛍光を発する蛍光白色染料で、繊維を処理して黄色みを打ち消して見かけの白度を増進させる加工法。 fluorescent whitening
形状記憶加工 keeping original form
ケミカルウォッシュ chemical washing
起毛 布面から毛羽をかき出すこと。織物の片面または両面に毛羽(Nap)をかき起こす操作で、乾燥起毛と湿潤起毛の2種類があり、湿式は乾式に比べて起毛効果が良好で永久的であ。 raising, gigging, napping
減量加工 合成繊維のフィラメント織物のシルキー加工の一種。ポリエステル織物などを苛性ソーダで処理し、繊維の表面を加水分解させて、5~20%を溶かして減量する加工方法のこと。これは、絹織物が「精練によって繊維の外側を構成しているセリシンを溶かし、繊維間に空隙(くうげき)をつくり、それによって絹独特のよい風合いを出す」という原理を合成繊維のフィラメント織物のシルキー化に応用したものである。 reduce weight
ゴアテックス デュポン社の研究員だったR.W.ゴアが開発した、防水・吸汗性の機能素材。耐熱・耐薬品性のあるテフロン系樹脂を伸ばして加熱し、微少の気孔をあけた超薄膜を布地にコーティングしたもので、防水性に優れ、しかも体内の汗や蒸れを外に発散することが出来る。 Gore-tex
コーティング コーティングとは「塗装、塗料」のことで、布地の表面に、オイル、ゴム、ビニール、エナメル、ラッカーなどの化学樹脂を塗り、防水、紡縮、耐熱などの特殊加工を施すことをいう。本来は、布地に機能性をもたらせるものであったが、最近ではコーティングの表面効果がファッション的にも人気を呼び、木綿地や麻地などに、さまざまなコーティングが施されている。コーティング樹脂などの素材により、ウレタン・コーティング、エナメル、クロス、ラッカー・クロス、ゴム引き、オイルクロスなどと呼ばれる。 coating
コーディング コード刺繍。コーディング・エンブロイダリーとも言い、リボンやレース、毛糸などの紐(コード)を使い、さまざまな線模様を衣服上に描き出す手法をいう。ブレードを用いて表現するブレーディングもこの一種。 cording
サンドウォッシュ sand washing
シルケット加工 マーセライズ加工ともいう。シルキー加工の一種。綿糸または綿布を、張力をかけながら苛性ソーダ処理をする加工のことで、これにより絹のような光沢が得られ、加えて染色性が向上(鮮明な色に染まる)する。現在、綿製品、合繊綿混製品の多くは、精練、漂白後にシルケット加工が行われている。 silket, mercerization
シレジア加工 綿の綾織物の裏地(シレジア)用仕上げに応用される加工法。一般の平織物と比べ糊量を少なくして柔らかく仕上げ、カレンダー、又はシルケット加工で、強くつや出しするのが特徴。 silesia finish
シロセット加工 毛織物に耐久性のあるひだをつける方法で、オーストラリアの羊毛研究所(CSIRO)で開発された。スラックス、スカートなどに予め折目をつけ、2~4%のチオグリコール酸アンモン水溶液を噴霧してからホフマン・プレスにはさみ、水蒸気を通して、さらに真空ポンプで外気を吸引して冷却する。これによってこのひだは、耐久性を発揮する。 siroset process
樹脂加工 resin finish
縮絨加工 milling, felting
下晒し bleaching before print
スエード加工 suede finish
ストーンウォッシュ stone washing
スペック染め 毛織物中にある植物性の夾穀物は、最初から毛染料を用いないで、一般に染料浴を行って夾穀物を黒ずんだ色や、他の色に染め、又は汚してから染色するので、その予備的な染色加工をいう。イギリスの用語では、この染まらない夾穀物を手でつまみ取る工程をいうので、この場合は染色処理ではない。 speck dyeing
制電加工 antistatic electricity finish
染色堅牢度(せんしょくけんろうど) 染色されたものの色の耐久度のこと。染色されたものは使用することにより、変色したり褪色したりする。それがどの程度まで許せるかを決める為に作られた基準である。変褪色する条件によってJISでは①日光②水(海水を含む)③洗濯④汗⑤アイロン⑥摩擦の6種類に分類される。そして変褪色の程度によって1~5級、項目によって8級までに等級分けされており、数字の大きいほど堅牢度はよくなっている。ただし、取引上の目安として、一般に次のような区別が行われている。(1)ファーストカラー。すべての項目にわたって染色堅牢なもの。(2)ウォッシャブル・カラー。洗濯しても色落ちしないもの。(3)コマーシャル・カラー。並品。 color fastness
耐水加工 water resist treatment
タイ・ダイ(→絞り染) tie dyeing
帯電防止加工 疎水性の合成繊維の帯電を防ぐ処理法で、紡績、織布など帯電によって生産が困難となるので、繊維の表面に電気伝導度の大きいアニオン、カチオン活性剤などを付着させて行う加工。 antistatic finish
ダブルフェース double faced fabric
タンニング染め tannin dyes
タンブラー加工 tumbler finish
タンブリング型染色機 タンブラー型乾燥機の原理を応用した染色機のこと。多孔回転ドラムを用いドラムに突起物をもうけ、これによって被染物を持ち上げ落下させることを繰り返して染色する。製品染に使用されるロータリードラム染色機という。 tumbler dyeing machine
タンブルドライヤー 回転する多孔ドラム内でリラックスしながら、揉み作用を与え高級な風合いに仕上げる。ニットや縫製品用の乾燥機仕上げ機。回転するドラム内には、突起したクロスピースがあって布は上昇と落下を繰り返す仕組みとなっている。 tumbler dryer
チンツ 織物。元来は光沢のある平織の綿織物で、一般に硬い良質の紡績経糸と、太い甘撚りのよこ糸で織り、明るい色の花や縦縞柄で飾られたもの。反染にするものもある。現在はチンツと呼ばれるものは、な染又は堅牢染の光沢のある平織綿布で、数種類の艶だしを用いるが、セルロース系の化学薬品で洗濯に耐えるようにするのが普通で、ワックスや糊の光沢は熱いローラーでプレスされ、後で洗い落としてある。用途:窓掛、スリップカバーや服地。光沢のない時は、これらの織物はクレトンとして知られている。 chintz
チンツ加工(仕上げ) チンツのような織物に糊または合成樹脂を付着させて後、フリクション・カレンダーなどで強い光沢をもたせたものをいう。 chintz finish
つや消加工 matt finish
デオドラント加工 deodorant finish
転写プリント transcription print
転写捺染 近年開発された捺染方法で、原理は子供の遊びに使われる「写し絵」と同じ。模様をあらかじめ紙に印刷しておき、この紙を布面に重ね合わせて熱を加え、紙の上の模様を布に転写していく染め方法のこと。従来の捺染に比べ水を使わなくてよいことが大きな特徴で、公害の恐れがない。また機械設備が小さくて操作が簡単という利点がある半面、コストが高くなる欠点がある。転写捺染には転写の為の熱処理を乾熱で行うものと湿熱で行うものとがある。前者はポリエステル用で、後者は親水性の天然繊維用である。しかし転写捺染はコストが高い為、まだ量は少ない。 transfer style print
捺染(なせん・なっせん) プリントのこと。生地に着色剤の染料または顔料を用いて、様々な模様を染め出すことをいう。捺染にはその方法により、直接捺染、抜染、防染などがある。また機械や操作上からは、機械捺染、手捺染、転写捺染などに分かれる。 print
なめし加工 tanning
柔軟加工 softening treatment
熱可塑性(ねつかそせい) 合成繊維のように、加熱下で外力を加えると容易に変形し、これを常温に戻すとそのままの形で固定する性質のこと。合成繊維特有の性質で、この性質を利用して、糸にクリンプ(しぼ、しわ)をつけたり、織物幅をせっとしたり、スカートにプリーツをつけたりすることが出来る。 thermoplasticity
ニードル・パンチ needle punching
ハーブ染め herb dyeing
バイオウォッシュ bio washing
ハイドロ晒し(漂白) hydrosulfite finish
白色抜染 白色に防染すること。防染部分を白色に残す方法で、白防ともいい、防染糊で防染された白場が、地染め用染料で汚れないように注意する必要がある。 white resist
パッチワーク patchwork
パラフィン・コーティング paraffin coating
ピーチスキン加工 peach skin finish
プリーチ bleaching
プリーツ加工 pleated set, permanent press finish
プリーツ定型加工 durable press
フロッキー加工(電着加工) 繊維の毛羽(けば=フロック)を布地の表面に植毛する加工のこと。フロッキー加工、フロック加工、電気植毛ともいう。織物に予め接着剤を塗布したのち、静電気を帯電させることによって、主としてナイロンを吸引し、0.5~2㎜程度の長さの垂直の状態に接着させる方法である。これによりビロード状のものが出来る。ペナントやビロードの代用として使われる。プリントのように柄を作って部分的に植毛したものはフロック・プリントという。 flock printing
防縮加工 織物など洗濯などで縮まないようにする加工。織物の収縮には、内部ひずみが緩和することによって起こる収縮と、羊毛などの縮充性によって起こる収縮とがある。これらには、繊維素材により幾つかの方法がある。①湿気を与えて緩和収縮を行う方法。②熱固定方法。③機械的に圧縮固定する方法。④樹脂加工による方法などがある。 shrink resist finish machine washable / shrink proofing
防皺縮加工法 織物の皺縮を防止する仕上げ法で、①物理的に予備収縮法を行う方法、従来から行われている煮絨、蒸絨、湯熨斗法およびサンフォライジング・マシンを用い巾や長さまで縮めて仕上げるもの。②化学的に永久防縮法、樹脂加工、クロリネーション(塩素処理)やシルケット加工を応用した収縮法などはこれである。 anti-crease and anti-shrinkage finish
防しわ加工 → 防皺縮加工法 crease-resist finish / crease proofing
防炎加工 flame resist finish
防汚加工 soil release finish
防水加工 water proof finish
防虫加工 moth-proof finish
防融加工 melt resist finish
ポリウレタン・コーティング polyurethane coating
ボンディング・クロス ボンデッド・ファブリック ボンデッドは「繋ぐ、接着する、はり合わせる」の意味で、2枚の布地を接着剤、またはウレタン・フォームを布地の間に挟んで、熱処理で接着して、表裏一体となった織物のことをいう。不織布も繊維どうしを接着するのでこの名で呼ばれることがあるが、一般的には織物と織物、織物と編織を接着して1枚の布にしたものをいう。表裏が共に使えるリバーシブルの効果を出したり、生地の腰を持たせるため、裏地付けを省くためなどの目的で作られる。 bonding cloth, bonded fabric
ボンディング加工 bonding finish
ミキシング mixing
UVカット加工 UV cut finish
ラスター加工 luster finish
ラバー・コーティング rubber coating
ラミネート加工 ポリウレタン又はラバーなどの薄いシートを織物やニット生地に張り合わせる加工のこと。接着方法には、接着剤を使うものと、熱による接着とがある。張り合わされるシートは様々だが、発泡ウレタンなどが多く、防寒衣料やカーペットなどに利用される。保温性に優れ、軽くてシワになり難いなどの特徴が付与される。 laminate finish
リップル加工 綿スフ織物が苛性ソーダ液で収縮する性質があるので、これを利用して薄地ものに波形の仕上げを行う方法をいい、加工法には2種類ある。①苛性ソーダに対する収縮の異なる2種類の繊維を交互に数本から十数本交織した織物。または、防アルカリ糊を印捺した織物を苛性ソーダ液中に通して、収縮しにくい部分にシワ状態を作り出す方法。②あるかるを含む糊剤を直接織物へ印捺して印捺しない部分にシワ状態の模様を作る方法。 ripple finish
ワッシャー加工 ワッシャーとは、「洗濯人」のことで、水洗いをして、わざとシワシワの感覚を残した加工法。 washer finish
参考書/引用文献(Reference)
1. 村尾康子(2002), アパレル業界日中韓英対訳ワードブック, 東京堂出版
2. 遠藤文義(2001), 新ファッションビジネス基礎用語辞典<増補改訂版>, 株式会社チャネラー
3.井上孝(1965), modern textile dictionary 現代繊維辞典, ㈱センイ・ジヤァナル